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知って得する牛肉の機能・効能・レシピ

意外?な牛肉のはたらき

うつを防ぐ働き

心を元気にさせる働きがある

牛肉はストレスから脳を守る?

私たちの精神状態は、社会環境に大きく影響を受けます。
不況が長引き、不安の多い社会状況にあって、私たちは今、多くのストレスを抱えています。
実際、わが国の自殺者の数は、年間3万人を越えています。
これは先進国の中でもっとも高く、人口比で米国の2倍に達する数です。
ストレスから脳を保護し、精神の安定を図ることは、現代日本人にとって重要な課題です。

では、ストレスから脳を守るためにはどんな栄養が必要でしょうか。
それには食肉を適切に摂取することが重要
となってきます。
うつ状態の人は、脳内にセロトニンという物質の脳度が通常より低いことが明らかになりました。
セロトニンは、神経伝達物質の一種で特に脳に高濃度に含まれています。
セロトニンが脳内で少なくなると、不安や不眠、衝動的行動が起こる
というのです。
セロトニンの不足は、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)の分泌異常も引き起こします。
コルチゾールとはストレスが加わると放出されるホルモンで、血圧を上昇させ、体内のナトリウム量を確保して、 ストレスと戦う準備をする反面、白血球を減少させ、免疫力を低下させてしまいます。
さらには、ストレスを受け続けている人やうつ状態の人ではコルチゾールが過剰に増え、神経細胞を死滅させる、 つまり、脳の老化や萎縮を招く
ことがわかっています。

しかし、脳内のセロトニンが十分であれば精神を安定させ、コルチゾールの分泌を抑えてくれます。
セロトニンは、食事中に含まれるトリプトファンというアミノ酸が脳に入ることで作られます。

セロトニンの原料であるトリプトファンは必須アミノ酸で、体内でつくることができないため、食物として摂取する必要があります。
しかし、野菜や果物にはあまり含まれていないので、牛肉などの食肉を摂取しなければならないのです。
しかも、牛肉に含まれる生理活性物質は、セロトニンだけではありません。
フェニルアラニンやチロシンも必須アミノ酸であり、私たちの体内で作ることができませんが、 このアミノ酸からうつに効果のあるノルアドレナリンがつくられ、さらにそれから快感をもたらすドーパミンが作られるのです。
これらも脳の健康に役立つものとして今、注目されています。

牛肉はストレスから脳を守る?

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牛肉でおいしい幸福感を。

ストレスは、気づかないうちに体に様々な影響を及ぼします。
生活習慣病の代表ともいえる心筋梗塞の危険因子には、高コレステロール値、血圧上昇、喫煙、血糖値の上昇、運動不足などがあげられますが、 ストレスや性格なども深く関与しています。
体がストレスを感じると、血圧や血糖値、コレステロール値を上昇させ、血液を凝固しやすくし、その結果血栓ができやすくなるのです。
生活習慣病の予防としてコレステロールだけを気にするのは、間違い
といえます。

そもそもコレステロールは細胞膜の成分であるリン脂質に含まれ、膜を強くする働きをしています。
コレステロールが少なくなると、細胞膜が不安定になり、セロトニンの働きが低下してしまうのです。
脳には多くの脂肪が含まれており、脳の固形成分の70%が脂肪だとされます。
コレステロールは脳の機能維持に必要であるだけでなく、最近では、シナプスの形成にも必要であることがわかってきています。

そこで、コレステロール値が少ないと脳の機能が損なわれ、感情、行動に異常が見られるのではないかと考えられるようになりました。
コレステロール値が低いと不安神経症やうつ病になりやすいだけでなく、攻撃的になったり、 行動異常として注目されるADHA(注意欠陥障害・多動性障害)になりやすいという報告
もあります。
セロトニン同様、脳に作用して至福感、幸福感をもたらし、同時に痛みもやわらげると注目される物質があります。
食肉から発見されたアナンダマイドです。アナンダマイドは、動物の細胞膜に含まれるアラキドン酸という脂肪酸から作られます。
ジョギングなどのスポーツをして爽快な気分になるのは、快楽物質などが脳に作用するためとされています。
アナンダマイドにも同様の作用があり、幸福感や楽しい気分をもたらしたり、痛みをやわらげる効果のあることが、最近の研究でわかってきました。
「アナンダ」とはサンスクリット語で至福という意味です。おいしく食べて至福感を味わうことができる、牛肉にはそんな物質がたくさん含まれています。

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出典:「財団法人日本食肉消費総合センター 牛肉の全てがわかる本」より

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